夏の暑い時期や冬の寒さをしのぐ時に、今や欠かせないアイテムのエアコン。そろそろ空調が必要だなと久々に運転ボタンを押して始動させたらカビ臭かった!そのような経験一度はありますよね?
エアコンの吹き出し口を覗いて確認してみると、黒いカビが付着しているのに気づくこともあります。
目に見てとれる汚れがあれば、業者に依頼するエアコンクリーニングがお勧めです。プロの技で安全な施工をしてもらうことができます。ただそれなりに費用はかかってしまいます。
業者に依頼してエアコンクリーニングを頼む方法もあるけれど、何とか自分で掃除できないか?そもそも業者に頼んでクリーニングする必要があるのか?
そのエアコンのクリーニングの必要性について説明したいと思います。
エアコンクリーニングの必要性 その気になる汚れとは?
エアコンが汚れることにより、少なからず健康被害の可能性が出てきます。
なので一緒に暮らす家族の健康のためにも、エアコンクリーニングはできるだけやっておいた方が良いです。
そもそもエアコンの汚れとはどんなものなのか?またどのような健康への影響があるのか?
エアコンの汚れはどんなもの?
ホコリ:
エアコンはお部屋の空気を循環させて、熱交換器で温度調節されます。熱交換器に吸い込まれたら再びお部屋の中へと送られる仕組みです。
その過程でお部屋のホコリがエアコン内部に付着し、蓄積されます。
カビ:
冷房時は室内温度と熱交換器の温度差で結露が発生します。
結露水はドレンパンという受け皿部に流れ、ドレンホースを伝って外に排出されますが、内部に残った水滴によりカビが発生しやすくなります。カビの繁殖条件は下記の通り。
温度 | 0〜40度 |
湿度 | 60〜80%以上 |
栄養 | ホコリや皮脂成分の汚れ(食物の食べカス) |
油:
キッチン付近やLDKタイプのお部屋に付いてるエアコンによくあるのが油汚れです。特に育ち盛りのお子様がいらっしゃるご家庭だとキッチンの使用頻度も多くなると思います。それと同時にエアコンを使用すると、油汚れが付着しやすくなります。
油を含んだ空気を熱交換器が取り込んでしまうため、フィルターや熱交換器の中まで油が付着してしまいます。
ヤニ:
部屋内での喫煙によりヤニが付着します。エアコン使用時に喫煙を続けると、どんどんヤニが内部まで蓄積されます。
どんなところが汚れてる?
エアコンの汚れる箇所ですが、内部のフィルター部分によくホコリが溜まってます。
最近のエアコンにはお掃除機能つきが主流ですが、そのお掃除ユニットにもホコリやカビが付着します。
熱交換器、ドレンパン(結露水を受ける皿の部分)、吹き出し口付近やファン部分にも同様にホコリやカビが付着します。
お掃除機能つきエアコンはフィルターのホコリを除去してくれますがそれ以外は除去できません。
お掃除機能つきのエアコンでもクリーニングのメンテナンスは必要なのです。
エアコンの汚れによる健康への影響は?
エアコン内部にカビが繁殖すると、エアコン使用時に細かいカビ胞子が蔓延します。それにより、アレルギー症状を起こす方もいます。
また、ホコリやハウスダストでも同様に、アレルギー症状を起こす原因になることもあります。
咳やくしゃみが長く続く夏型の肺炎なんかもこうしたエアコンのカビによる原因が考えられます。
中には、健康被害の実感がなく、多少の汚れは気にならないという方もおられますが、無症状でも無意識のうちに、細かいカビやホコリが混ざった空気を吸いながら生活しているのです。
こうした健康被害を避けるためにもエアコンクリーニングはこまめにやることをお勧めします。
エアコンの汚れによる機械への影響
エアコンの内部を汚れたまま放っておくとエアコンの効きが悪くなることがあります。
また、汚れを溜めすぎると動作に負荷がかかってしまい電気料金高の原因にもなります。
近頃の家電製品は壊れにくく精度も高いですが、メンテナンスを怠ると場合によっては故障の原因にもなります。
エアコンクリーニングをすることで、効きが良くなった話は良く聞きます。
常に快適な状態でエアコンを使用できるようにメンテナンスは大切です。
エアコンクリーニング自分でできない?
とはいえ、業者にエアコンクリーニングを発注すると費用がかかります。
プロに任せれば楽に綺麗にクリーニングしてもらえるけど、費用が掛かるというデメリットがあります。
できれば安く抑えたいし、可能なら自分で掃除ができないかと思う方もいると思います。
汚れを最小限に抑えるエアコンの掃除方法は、やはりこまめに手入れをすることです。
月に一度はフィルターを外して台所洗剤と柔らかいブラシ(使い果たした歯ブラシなど)で洗浄するだけでも一定の効果があります。
吹き出し口とファン部分は、台所洗剤を含ませた濡れタオルをしっかり絞り、手ぶきで吹いてやるだけでも汚れを落とせます。細かいところはフィルター同様、歯ブラシで突いてやると良いです。(注意:内部やファンを清掃するときは必ず電源を切ってください。)
あと、冷房の使用後は、内部クリーンを1時間ほど回してあげるか、機能がついていれば送風を1時間ほど回してあげるとカビの繁殖を少しでも抑える効果があります。
ただし、熱交換器や、お掃除機能ユニットについては専門業者に相談してください。
まとめ
以上、エアコンクリーニングの必要性について説明しました。
エアコンクリーニングは是非ともやっておいた方が良いです。
カビやホコリによる健康への影響が実際にあり、そうした影響を未然に防ぐ効果が期待できます。
またエアコン本体の劣化防止や電気代の節約の効果もあるので一石二鳥以上の見返りがあります。
費用をかけたくないなら、ご家庭での清掃をこまめにやっていただくことから始めてください。